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稲作情報

2019.10.11

~早めに秋耕しましょう~

令和元年10月10日

滋賀県東近江農業農村咽喉事務所農産普及課

(東近江農業普及指導センター )

 

水稲の収穫がほぼ終わり、稲わら残渣や刈株再生芽(ヒコバエ)が見られます。

次の注意事項に該当する場合は、すぐに秋耕しましょう

 

1.紋枯病の発生に注意!

 ・紋枯病は稲わら残渣に付着した菌核(病原菌の塊)によって越年します。

 ・発生が多かったほ場では来年も発生し倒伏の原因になります。

 ・プラウによる反転耕により菌核を地中深くに埋没しましょう。

 

紋枯病写真(右)拡大

 

2.刈株再生芽の成熟した籾に注意!

 ・刈株再生芽の籾が成熟すると、来年の裸地生えの原因になるので、速やかにすき込みましょう。

 ・籾が成熟した場合は、来年も同じ品種を植えると混種防止になります。

出穂し籾が成熟した刈株

 

3.イネ縞葉枯病の発生に注意!

 ・刈株再生芽の葉が黄色く退色し、巻いたり曲がって垂れ下がる症状が特徴です。伝染病になるため、速やかにすき込んで下さい。

(左)発病株と(右)健全株

 

4.残渣や雑草が多いほ場は還元障害に注意!

 ・倒伏した稲などの作物残渣や雑草などが十分に分解されないまま田植えすると、土壌還元障害により生育が抑制される場合があります。

 ・秋耕で作物残渣等の分解を促進しましょう。

(左)倒伏した稲と(右)還元障害