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小麦の雑草対策について

2021.03.12

 小麦栽培の高品質安定収量確保のためには、雑草対策が重要です。

 カラスノエンドウなどのマメ科雑草は雑草種子の混入による品質低下、ハルタデは春以降に急激に生育が旺盛となり、収穫作業に支障をきたす場合があります。

 ほ場ごとの雑草の発生状況を確認し、必要に応じて防除をしましょう。

 なお、除草剤の種類により効果のある草種は異なりますので、防除を行う際は必ずほ場にある草種を確認しましょう。

【小麦生育期間に使用できる除草剤】(令和3年3月10日時点)

薬剤名 適用病害虫雑草名 使用時期 10aあたり使用量 散布液量
MCPソーダ塩

一年生及び

多年生広葉雑草

幼穂形成期(収穫45日前まで) 200~300g 70~100L
ハーモニー75DF水和剤

一年生広葉雑草

スズメノテッポウ

は種後~節間伸長前 5~10g 100L
一年生広葉雑草 節間伸長開始期~穂ばらみ期 但し、収穫45日前まで 3~10g
カズノコグサ 麦1葉期~節間伸長前 10g
ギシギシ類 秋播栽培の幼穂形成期 但し、収穫45日前まで 3~5g

※使用にあたっては農薬容器のラベルをよく読み、ラベルの記載事項を遵守してください。

MCPソーダ塩散布時の注意点
  • カラスノエンドウなどのマメ科雑草に効果があります。
  • 3月中旬ごろの天気が良く暖かい日に散布しましょう。散布後3日(最低でも2日)以上晴れの天気が続く日を選び、雑草に薬液をしっかり付着させることで除草剤の効果を高められます。

カラスノエンドウの生育初期

カラスノエンドウの成熟時の莢

ハーモニー75DF 水和剤散布時の注意点
  • ハルタデ、スズメノテッポウ等の広葉雑草に効果があります。
  • 3月中旬ごろの天気が良く暖かい日に散布しましょう。散布後3日(最低でも2日)以上晴れの天気が続く日を選び、雑草に薬液をしっかり付着させることで除草剤の効果を高められます。
  • 播種後にハーモニー細粒剤Fを使用した場合は、本薬剤は使用できません。

ハルタデの生育初期

ハルタデの開花期の様子