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水稲情報

2021.05.27

~中干しの開始は「田植え1カ月後」を目安に~

【中干しの目的】

  • 乾かすことで土中に酸素が入り根腐れを防ぎ、根の活力を高めます。
  • 土中に溜まっている有害なガスを抜くことができます。
  • 土を乾かすことで窒素の吸収を抑え、余計な分げつを抑制します。
  • 土を乾かすことで田面を固くし、コンバイン等の作業性を高めます。

 

【中干しのポイント】

  • 開始時期の目安

㎡当たりの目標穂数を380~400本として

  1. 70株/坪植え → 14~15本/株
  2. 60株/坪植え → 17~18本/株
  3. 50株/坪植え → 20~21本/株

中干しの期間は1週間から10日間ぐらい行い、過度の中干しは、根を傷めたり、田の水持ちが悪くなる原因となりますので、大きなひび割れが入らない程度にしましょう。

また、中干しをする際に溝切りを行っておくと、その後の水管理がしやすくなります。

 

~雑草の取りこぼし対策には 中・後期剤~

  • 初期剤、初中期一発剤を散布後に発生した雑草は、中・後期剤等での早目の処理で対応しましょう。
  • 雑草は丈が短くても葉齢が進んでいますので、ほ場の状態を確認して散布適期を逃さないようにしましょう。
  • 各除草剤の散布可能な時期は決まっているので、必ず順守してください。収穫の早いみずかがみやコシヒカリは特に注意が必要です。

 

【主な中・後期剤】

使用薬剤名 適用雑草 成分 使用時期・量 注意点
クリンチャー1kg粒剤 ヒエ 1

移植後25日

~ノビエ5葉期

1.5kg散布/10a

※収穫30日前まで

広葉雑草には効果がないので、広葉雑草が混在するほ場では、それらに有効な剤と組み合わせて使用する。

バサグラン粒剤

オモダカ

クログワイ

ホタルイ

他多年生雑草

1

移植後15日

~55日まで

3~4kg/10a

※収穫60日前まで

落水状態(又はごく浅く湛水状態)で散布し、少なくとも3日間はそのままとする。

処理後、晴天の持続する時を選ぶこと。ノビエには効果がない。

レブラス1kg粒剤

ヒエ

オモダカ

クログワイ

ホタルイ

他多年生雑草

4

移植後14日

~ノビエ4葉期まで

1kg/10a

※収穫60日前まで

湛水状態で散布し、少なくとも3~5日間はそのままとする。
ニトウリュウジャンボ

2

移植後15日

~ノビエ4葉期まで

500g/10a

※収穫60日前まで

湛水状態で散布し、少なくとも3~5日間はそのままとする。2~3週間で効果が確認できる。