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令和3年産米 米価下落に対する緊急要請

2021.11.02

 10月25日月曜日に、市内4JA組合長と滋賀県東近江地域農政連絡協議会会長の連名で、東近江市長及び東近江市市議会議長に令和3年産米価下落に対する緊急要請を下記の通り行いました。

 

令和3年産米 米価下落に対する緊急要請

 人口減少や少子高齢化による米の消費減退、新型コロナウイルス感染拡大による業務用米の需要等の減少の中で、本年産米の米価については大幅な下落となり、市内農家は大小の規模を問わず大打撃を被っております。農家も需要に応じた生産や生産コスト削減に取り組んでおりますが、このように急激な経営環境の変化は市内の農業経営の維持、県内随一の農業生産地域の維持・管理に困窮する状況をもたらしております。コロナ禍というかつてない事態の中、苦しむ市民と農家への支援のために、従来の政策的枠組みにとらわれない対策が緊急に求められます。

 よって次の対策を国及び県へ働きかけいただきますよう要請します。

 

  1. 米の需給均衡を保つためにフードバンクや子ども食堂への人道支援、海外援助への米の活用などを考えれば、米の国内備蓄を100万トンに制限する必要は無く、早急に在庫米を政府が買い取るなど市場から隔離し、需給環境を改善し、米価下落に歯止めをかけること。
  2. 「食料・農業・農村基本計画」の目標の一つである食料自給率、飼料自給率を達成するためには、しっかりとした国家戦略が必要であり、今の需給と価格の安定に国が責任を持った対応を行うこと。
  3. 令和3年産の大幅な米価の下落によって、次年産に向けての生産意欲が後退しないよう、早急に次期作への取組支援を実施すること。