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稲作情報

2018.10.18

ー稲わらや刈株を秋耕ですき込みましょうー

平成30年10月15日

滋賀県東近江農業農村振興事務所農産普及課長

(東近江農業普及指導センター)

 

水稲の収穫がほぼ終わり、稲わら残渣や刈株再生芽(ヒコバエ)が見られます。

次の注意事項に該当するほ場は、すぐ秋耕しましょう

 

1.イネ縞葉枯病の発生に注意!

発病株(左)と健全株(右)

・縞葉枯病は、刈株再生芽の葉が黄色く退色し、巻いたり曲がって垂れ下がる症状が特徴です。
・刈株再生芽は病気の伝染源になるため、速やかにすき込んで下さい。

 

 

 

2.刈株再生芽の成熟した籾に注意!

出穂し籾が成熟した刈株

・刈株再生芽が、出穂しています。
・特に早生品種で、籾が成熟してしまうと、発芽する場合があります。
・来年の裸地生えの原因になりますので、速やかにすき込みましょう。
・混種を防ぐため来年も同じ品種を植えましょう。

 

3.残渣や雑草が多いほ場は還元障害に注意!

倒伏した稲(左)と還元障害(右)

・台風の影響で稲が倒伏し、刈り残しがあるほ場や雑草が多いほ場があります。
・来年の水稲作で、作物残渣や雑草などが十分に分解されないまま田植えすると、土壌還元障害により生育が抑制される場合があります。
・秋耕で作物残渣等の分解を促進しましょう。