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令和2年産麦作情報 穂肥編

2020.02.14

「農林61号」の穂肥施用について

令和2年2月10日

東近江農業農村振興事務所農産普及課

(東近江農業普及指導センター)

 

 今年も暖冬で降水量も少ないため、麦の生育はたいへん旺盛で、平年より約2週間早まっています。ほ場ごとに生育状況を確認して、適期に穂肥を施用しましょう。

 

穂肥施用のポイント

基肥一発+実肥の体系

 麦パンチ等の肥料を基肥に施用したこの体系では、原則として穂肥は不要です。

基肥ー穂肥(ツータッチ)の体系

 穂肥で麦用セラコートR2500を施用する場合、2月中旬の茎数によって、下表を参考に、2月下旬~3月初旬に基準量を施用しましょう。

1㎡あたりの茎数(2月中旬) 穂肥時期の目安 穂肥の肥料名と施用量
600本未満 2月下旬

麦用セラコートR2500

30㎏/10a施用

(基肥を30㎏/10a施用した場合)

600本以上 2月末~3月初旬

分施(基肥ー追肥ー穂肥ー実肥)の体系

 2月中旬の茎数によって、下表を参考に施用しましょう。

1㎡あたりの茎数(2月中旬) 穂肥時期の目安

穂肥の施用量

(窒素成分20%の肥料の場合)

600本未満 2月下旬 20㎏/10a
600本以上 2月末~3月初旬 15㎏/10a

 *1㎡あたり茎数の求め方:条間25㎝、1m間の茎数が150本なら、600本/㎡となります。

 

湿害対策

 麦の湿害は収量や品質低下を招きます。ほ場を見回り、水が速やかに排出できるよう排水溝の補修や泥上げをしましょう。

 

雑草対策

 カラスノエンドウ等マメ科雑草の多発ほ場ではMCPソーダ塩による防除が効果的です。詳しくは、「小麦の雑草防除について」をご覧ください。